現在のアノマリー

2017年8月4日

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今月のアノマリー

4月に入ると、日本の企業が新年度入りしてきます。
実需筋といわれる金融機関商社なども新年度入りしますが、
日本企業では合議で意志決定するため、4月になったからといってすぐに新年度の方針が決まるわけではなく、方向性が出るまでに多少時間がかかります

そのため、4月の前半から中盤のマーケットには実需層によるフローがまだあまり存在せず、ドル/円相場などでは方向感のない小動きを重ねる相場になりやすい傾向があります。

投機筋の動きに巻き込まれないように注意

トレンドをつくる実需のフローが少なく、短期的に稼ごうとする海千山千の投機筋ばかりの市場環境になるので、
特に4月の年度初めについては、むしろ普段より慎重にトレードする方がいいでしょう

4月後半になって、新年度における輸出企業の想定採算レートや、機関投資家の投資方針などが決まってくると、やっと一定方向へのフローを伴った相場環境に変化してきます。

ゴールデンウィーク前はポジションを解消しておくのが安全

日本では、4月末から5月の初旬にかけてゴールデンウィークに入ります。

年末年始と同様、このタイミングでもマーケットでの商いが薄くなりますから、英米勢がドル/円相場で仕掛けてくる場合があります。

英米勢は日本の各種年中行事に本当に詳しく、お正月もゴールデンウィークもお盆も、さらにシルバーウィークもよく知っています。

日本は世界の3大マーケットのほかのふたつ、米国や英国などに比べて国全体がお休みとなる公定の休日が多いため、それらのタイミングは彼らにとって絶好の攻撃機会となっていることを十分意識しておきましょう。

現在時刻のアノマリー

23時(冬時間は24時)はニューヨーク市場のオプション・カットオフタイムとなることから、特に注目されます。
カットオフタイムとは、「通貨オプション」の権利行使の最終的な締め切り時間のことです。

さらに、24時(冬時間は25時)はロンドン市場の仲値を決めるフィクシング・タイム(「ロンドン・フィックス」と呼ばれる)のため、この時間の前後から動き始めるところも見受けられます。

東京市場の仲値発表と同様に、ロンドン市場の様々な金融商品の基準価格が決まります。
この仲値に向けた値動きやポジション調整の動きが出ます。

世界金融の中心地ロンドンなだけに、大型オプションやM&A絡みの値決め、投資信託のフローなど、ありとあらゆる思惑と実需玉が飛び交います。

超大口取引では、このフィックス時間を待たずに少しずつ出してくることもあります。

ロンドン・フィックスの時間は、為替市場の1日の中でも重要な時間です。

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Posted by fx_admin